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DMZ見学~韓国研修会・南北統一~

DMZ見学~韓国研修会・南北統一~ DMZ見学~韓国研修会・南北統一~

 昨年の11月22日~11月25日、3泊4日の韓国研修を無事に終えました。今回は振り返りながら研修の内容をお伝えしたいと思います。

【1日目】

 各地方の青年が宿泊施設であるコリアナホテルになんと現地集合(笑)。飛行機のチケットは当然手配されていますが、空港からホテルまでは各自思い思いの交通手段でホテルに集合しました。

ホテルにチェックイン後はガイダンスを受け、民主平和統一顧問委員会の黄寅成事務所長の講演を拝聴しました。講演では、文在寅大統領が北朝鮮で会談した際の様子を写真を交えて話して頂き、ニュースには出ることのない北朝鮮での貴重な体験を聞かせて頂きました。

講演の後は「우리는 가족(私たちは家族)をテーマにチームに分かれて夜の街にくりだし、交流を深めながら思い思いの写真を撮りました。

2日目】

 経済、社会、歴史人権、南北統一の4つの分科会に分かれてフィールドワークを行いました。私はその中の南北統一についてフィールドワークを通して学びました。

最初に向かったのは、第2トンネルの見学に向かいました。このトンネルは江原道(カウォンド)鉄原(チョロン)群にあり、過去に第3トンネルに見学に行ったことがあるのですが、そこよりもとても狭く、湿気がありました。

ダイナマイトを使った後、トンネルが見つかった時に韓国が迫ってくるのを時間稼ぎするために築いた、防壁の後を見ることができ、当時の緊張感を感じることができました。

トンネル見学後は、チョロンにある、戦争当時の爪痕を見学しました。まず、月井里駅(ウォルジョンニえき)に向かいました。

駅の建物は日本統治時代に建てられたもので、駅舎は日本式の建物が建てらていました。駅の地域には父と娘の美しい伝説があり、ウォルジョンニの名前の由来にもなっています。そんな美しい伝説のある場所にも戦争の爪痕が残されており、駅の跡地には機関銃で撃たれて穴だらけになった汽車だったものが置かれていました。

その汽車だったものは、もともと駅より北の方にあったそうですが、休戦後にこの駅まで運ばれてきたそうです。休戦直後は鉄くず目当ての盗難が多く、初めから駅にあったら、今こうして見ることはできなかったということを聞きました。

 

次にDMZを一望できる展望台へ向かいました。向かう途中にちょうど渡ってくるシーズンであるということで、田んぼの至るところに鶴がいて、先ほどの駅とは違い自然の豊かさを感じることができました。

展望台に到着し、ガラス張りの部屋に入りました。入ると目の前には湿地草原が広がっていました。さらによく見ると、柵が横一線に張り巡らされており、ところどころに監視台が配置されていました。説明してくださった方によると、展望台の正面あたりには、高句麗の遺跡があり、王様の屋敷跡があるそうです。今は立ち入ることができないため、研究調査が進めることができない状態であるということを聞きました。

説明後、湿地草原を見渡してみると、先ほど、バスの中から見た鶴がそこにもいて、自由に飛び回っているのを見ていると、人が長い間立ち入ることがなかったために自然が豊かになり、動物たちの楽園になっていました。しかし、人にとっては自由に行き来することができないというジレンマを感じることができました。

 

最後に共産党舎の跡地に向かいました。

正面にある戦車で駆け上がった痕のある階段と、当時の戦争の激しさを感じさせるものがそこにはたくさん残されていました。こういった惨劇繰り返してはいけないという決意と、一日も早い祖国統一への思いを再認識しました。

おいしい昼食(プルコギ)をはさんだ後、文益煥(ムンイッカン)牧師記念館の見学をさせていただきました。軍事政権時代に祖国統一への運動の功績、牧師と金日成主席との会談を機に南北の首脳会談の足掛かりになったことを学ばせていただきました。

今回この分科会の見学を通して、一日も早い平和的な祖国統一への思いを再認識することができました。

 

【3日目】

各分科会で学んできたことを、話し合い、まとめて各グループごとに全員の前で自分たちがどんなことを学び、感じたのかを報告して情報の共有しました。

自分がいけなかった他の分科会の報告を聞いて、今まで知ることのできなかった自分の祖国の今おかれている状態を知ることができ、とても有意義な時間になりました。

報告会終了後は勿論、おいしいご飯(サンギョップサル)とお酒で参加者全員での親睦会!研修会の最後の夜ということもあり、話も弾みそのまま全員2次会へ。普段なかなか会えない仲間との時間もあっという間に過ぎてしまいました。

 

【4日目】

最終日は仁川(インチョン)にある韓国移民博物館の見学に行きました。

日本でも移民として海外に出た人がたくさんいることは知っていましたが、韓国でも多くの同胞がいることを知り、大変驚きました。各国の暮らしぶりを家の模型や、使用していた物を見ることができ、自分の祖父、祖母も同のようにして日本に来たのか、思いを馳せることができました。

韓国移民博物館を見学した後は、インチョンにあるチャイナタウンで昼食、日本にあるチャイナタウンとは一味違うプチ中国気分を味わうことができました。

 

昼食後に空港へ、韓国の地に名残惜しさを感じつつも今回学び感じたことを胸に、日本に戻ってきました。今回の研修を通して平和の大切さと、自分には青年会を通して知り合った同じルーツを持つ仲間がいることの再確認ができた、とてもいい研修会になりました。