あんにょんブログ

青年会みんなの情報ブログ

2.8独立宣言記念事業~100周年を迎えた今~

2.8独立宣言記念事業~100周年を迎えた今~ 2.8独立宣言記念事業~100周年を迎えた今~

アンニョンハセヨ!

先日、【2.8独立宣言記念事業~100周年を迎えた今~】というイベントが行われました。

当イベントは、1919年2月8日の独立宣言からちょうど100周年を迎えた2月8日に開催。

青年会、学生会、留学生会の方々が参加しました。

 

【2.8独立宣言】についてご存知無い方は、昨年のブログ記事にてご参照いただけます^^

「二・八独立宣言」から99周年

 

第一部では、青年会中央本部・鄭昇栄副会長による開会の辞および今回の意義を説明。

続いて学生会中央本部・張在勛会長が、当時作成された「2.8独立宣言文」をすべて韓国語で読み上げました。

 

第ニ部では、青年会中央本部・朴裕植会長より『地方参政権獲得運動からいままでの活動体験談』として基調講演が行われました。

朴会長は大学時代、在日の学生サークル「ウリパラム」で初めて在日3.4世の学生と出会い、そのサークル内の在日の先輩に連れられて中央会館へ。

その時に2.8式典が行われていたそうです。

以後それがきっかけで約17年間学生会~青年会の活動に携わることになり、様々な活動に参加するようになったとのこと。

その中でも地方参政権獲得運動に参加した際には、自分が韓国籍である限り、政治に参加する権利を与えられない=自分の意見を社会に反映する力がないという無力さを感じたそうです。

 

会長は、3つの「性格」の重要性を挙げていました。

★社会性

世の中の情勢にアンテナを張り、在日である自分自身の立ち位置がどこなのかを知る必要がある。また、起こった事柄に対して何かアクションを起こすことが重要である

★民族性

18-37歳で日本に住んでいる韓国人は約6万人居る中、青年会の会員で登録されているのは800名のみ。

同胞同士が話し合える場が少ないので、対話できる場を作ることが大切。

★大衆性

一部の人間の言動が独走するのではなく、青年達の同意を聞き入れる柔軟性が必要。

飲み会などはただの「交流」なので、各人の意見や思いを交換した上で何かをすることで「連帯」を生むことが大切。

 

講演に続いては会長の進行の元、『運動を継承していく上でこれからの活動~いま何を感じ、何をしたいのか~』をテーマに、パネルディスカッションを行いました。

パネリストは、以下の4名の方です。

・文英壽さん(青年会中央本部・企画事業部長)

・李紗栄さん(青年会神奈川県本部・副会長)

・Aさん(学生会中央本部会員)

・朴スンギュさん(留学生会・元会長)

Q.今の自分の悩みや課題は?

Aさん:韓国語が話せないこと。

文さん:自分の地方支部で人が集まらないので、次世代にうまくバトンタッチできるか

李さん:青年部をどう引っ張って良いか分からない

 

Q.会に対しての期待や希望、やりたいことは?

李さん:日韓だけではなく、世界に視野を広げたい

文さん:在日青年にとって心の拠り所になれるような場所にしたい

朴さん:世界に寄与したい

 

Q.今の日韓情勢についてどう思うか、また何か変えたいものはあるか?

李さん:日韓関係が悪いのを民間レベルではあまり感じないので、メディアに操作されてしまってる政治だけではないかと思う。まずはお互いに好きであることを発信したり、参政権は無くても政治に関心を持つべきだと思う。

文さん:在日1、2世の方は誰しも不安を抱えており、そのまま亡くなっていってしまう。辛い時代を生き抜いてきた方々がそんな思いを持ってしまうことが悲しいので、少しでも不安を軽減して欲しい。

朴さん:「仲良くないから国境がある」という言葉を聞いたことがある。政治的被害を受けているのは日本に住む韓国人、そして在日である為もっと法律で守られるべきだと思う。

 

何点かご紹介しましたが、その中で「韓国のルーツを持っていることで得したことは?」との問いに、Aさんと李さんが「在日であること=人と違う特別感がある」と答えていたことが個人的には印象に残りました。

「在日」と一括りにしても生い立ちや環境は千差万別ですが、3世、4世は比較的差別を受ける経験が少ない世代だからこその回答なのかなと思います。

 

その後は参加者全員での懇親会が行われました。

学生会、青年会、留学生会が一堂に会する機会はなかなか無いので、貴重な時間となりました^^

学生会・張会長の挨拶の締めで無事終了!

今回個人的な感想としては、日本社会に参加する為には参政権が必要であることの大切さを改めて感じました。

「ただ日本に住んでいる韓国人」から、自分が日本社会で置かれている「在日韓国人」という立場を改めて見つめ直し、何が出来るのかを向き合って考えていく必要があると思います。

その同じ思いを同じ在日青年同士が共有して考え力を合わせ何かを実行出来る場=青年会であることが理想的ではないのかと。

歴史を振り返り、学び、未来に向けて考えるイベントが今後も開催されることを願ってます^^