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韓国が「進んでる!」と思った、ある理由とは?

韓国が「進んでる!」と思った、ある理由とは? 韓国が「進んでる!」と思った、ある理由とは?

 チョンソンです。先日、江原道に行ってきました。何しに行ったかというと仕事だったのですが、目的地を訪ねる前に時間があったので、春川に寄りました。

 春川と言えばタッカルビということで、同行者3人とまずはタッカルビ屋に直行。私はとても辛いと思ったのですが、他の皆(全員現地の人)は「この店、あまり辛くなくておいしいねえ~」と言ってました……。

焼く前のタッカルビ。辛甘しょっぱくて、非常に味わい深かった。

 

 春川は『冬のソナタ』のロケ地としても知られています。登場人物が高校時代を過ごしたのが春川で、市内にある南怡島という島は1年中景色が美しく、メタセコイア並木はドラマオープニングを始めさまざまなシーンで登場します。ソウルから日帰り旅行ができるので、韓流ファンだけではなく「週末はちょっと郊外に遊びに行きたい」ソウルっ子にも、人気の場所となっています。

 が! 今回は目的地に行く前の時間潰しとしての春川滞在だったので、南怡島には行けませんでした……。私たちが立ち寄ったのは昭陽江(ソヤンガン)という川と、その川からなる衣岩(イアム)湖。ここに巨大な「少女像」があるというので、見に行ってきました。

 

 韓国の「少女像」というと、日本大使館前の像を思い出す人が多いと思います。私もそうでした。しかし友人の車の窓越しに見えてきたのは、オッコルンと短めのチマをたなびかせてすっと立つ、巨大な韓服姿の少女でした。なんでも『昭陽江の乙女』という、1969年の歌謡曲のモチーフになっている少女なんだそうです。

『昭陽江の乙女』はここで聴けます。

 

春川出身の少女の存在により生まれたこの歌を、私は知りませんでした。でも3人が一斉に歌い出したので、韓国国内ではどメジャーな曲の模様。

東亜日報のサイトに、歌にまつわるエピソードがこちら

 

 ほとりには歌詞を刻んだ岩があり、案内板の下にあるボタンを押すと歌が流れるので、どんな曲なのかはここで知ることができます。またこの場所には全長156メートルのガラスの橋を歩いて景色を楽しめる『昭陽江スカイウォーク』もあるので、ちょっとした観光名所となっています。この日も、タイから来た団体旅行客の姿などがありました。でもこのスカイウォーク、12000ウォンの通行料がかかるのです。それを見た仲間が「有料なら行かなくていいかあ~」と言い出したので、私たちはスカイウォーク手前のベンチで、コーヒーを飲みながら景色を鑑賞することに。

スカイウォーク。この日は天気も良く、見ているだけでも楽しめました。

 

 すると程なくして私はトイレに行きたくなったので、施設に併設されている化粧室に向かったのですが……。中に入って「すごい!」と驚いてしまったのです。

 

 トイレの仕切りって空間がありますよね。そこからの盗撮が、韓国では社会問題になっています。映画化も決定したチョ・ナムジュさんのベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』でも、かつてジヨンが勤めていた会社のトイレに盗撮カメラが仕掛けられ、ジヨンや他の女性たちが絶望を味わうシーンがありました。でもこのトイレ「女性安心トイレ」と書かれたステッカーが貼られていただけではなく、仕切り空間にびっしりと「ニュートンのゆりかご」状態で

(これです↑)

 

鈴が並んでいたのです。ちょっと触っただけでジャリジャリ鳴りそうなので、隣から手を伸ばすのはまず無理。場所が場所だけに写真は撮りませんでしたが、うなってしまいました。だってこんなの、日本で見たことないから。女性への性的な盗撮は韓国だけで起きていることではなく、日本や他の国でもあります。だからその起きているダメなことに対してきっちり対策を取る姿勢を見て、「うーん、進んでる」と感心してしまいました。

 

 色々なことは起きているし皆がみなそうではないけれど、起きたことに声をあげて対策をするところもある韓国。私たちも今の空気にひるむことなく、明るい未来を想像しながら足を踏み出していきましょう。

それではアンニョン。

 

(チョンソン)