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王になった男(2012)

王になった男(2012) 王になった男(2012)

アンニョンハセヨ!

今回ご紹介するのはイ・ビョンホン主演の時代劇“王になった男”です!

韓国国内で観客動員数1232万人を記録し、韓国映画大ヒットの基準である1000万人観客を突破した映画でもあります。そして2019年にはドラマ化もしています。

 

映画のあらすじですが…

時は朝鮮王朝、旅芸人のハソンは顔がそっくりだという理由で許筠(ホ・ギュン)という政治家に、光海君という王様の影武者になるよう命じられます。王宮での生活の術など知らないハソンはバレそうになりながらもなんとか影武者を続けていくのですが、暴君であった光海君とは違い、優しいハソンは少しずつ王宮の人々の心を掴んでいきます。そして王宮の人々の自己中心的な権力争いに失望したハソンは民のための政治を行うため、本当の王様かのように振る舞い始めるのですが…

 

承政院日記という王朝について書かれた記録があるのですが、15日ほどの内容が抜けていた箇所がありました。光海君という王様は名君か暴君か評価が分かれる人物なのですが、その空白の15日間のうちに実は光海君が本物から影武者に入れ替わってしまったため、評価が分かれてしまったのではないか?というアイデアから生まれた映画です。

そしてハソンというキャラクターは実在した人物ではありませんが、光海君という王様と、ハソンを影武者に仕立て上げた許筠(ホ・ギュン)という政治家は実在した人物です。史実とフィクションを上手に混ぜ合わせ、影武者という嘘か本当かよく分からない話に現実味を感じることができ、非常に完成度の高い映画となっています。

 

そしてイ・ビョンホンの演技も圧巻です。主人公のハソンと光海君の一人二役をこなしているのですが、彼の演技がこの映画の大きな成功要因の一つだと思います。違う性格のキャラクターを演じ分け、更には王の風格を身に付けていく様子を丁寧に演じています。さすが韓国映画を代表する名役者です。

 

ちなみに光海君という王様は豊臣秀吉の朝鮮出兵である文禄・慶長の役(韓国では壬辰倭乱と呼びます)を経験した人物で映画やドラマなど様々な時代劇に登場します。日本から国を守るために戦った文禄・慶長の役は時代劇の背景として選ばれやすいからです。作品ごとに光海君を誰が演じているのか、どのような人物として描かれているのか、比べながら見るのも韓国時代劇の楽しみの一つだと思います!

 

とりあえず今回はここまでです!

それではまた次回!

 

ジニュン