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在日韓国人青年の海外赴任日記7-入国審査で別室行き!?-

在日韓国人青年の海外赴任日記7-入国審査で別室行き!?- 在日韓国人青年の海外赴任日記7-入国審査で別室行き!?-

海外赴任中の在日韓国人青年のユインです。

今日は、韓国の入国審査で僕が経験したサプライズを共有しますね。

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目次

■名前を変えましたか?

■別室で改めて入国審査

■同じことはほかの人にも起こり得る?

■北・米首脳会談

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■名前を変えましたか?

家族で韓国旅行をすることが決まり、海外赴任中の僕は現地で家族に合流することになりました。

僕は韓国のパスポートを持っているので、仁川国際空港に到着後、「대한민국 여권(韓国のパスポート)」と書かれたレーンで入国審査の順番待ちをしていました。

僕の順番が回ってきて、若い女性の入国審査官にパスポートを提示しました。入国審査官が僕のパスポートをスキャンして間もなく、ポーカーフェイスだった彼女の顔が曇りだしました。明らかに顔をしかめています。特に悪いことをしているわけではないので、何があったのか僕にも分かりませんでした。そして、入国審査官は僕に尋ねました。「以前に名前を変えたことはありますか?」

 僕は生まれてから同じ名前なので、入国審査官からの問いに対しての答えは当然ながら「いいえ」です。僕がそのように回答すると、彼女は一層怪訝な表情をしました。コンピュータを触っては首を傾げ、またコンピュータを触っては首を傾げ…。そうすること数分,「ちょっとお話を伺います。」彼女はそう言いながら手元の白いボタンを押したのです。

すると,すぐに隣の事務室からベテランの雰囲気を感じさせる男性の入国審査官が出てきたのです。僕にはサッパリ意味が分からなかったので、「どういうことですか?」カウンターで僕を担当していた入国審査官に尋ねたところ、彼女は「別の名前があります。」とだけ答えて、「次の方どうぞ。」と、僕の後ろに並んでいた人を呼び、僕はベテランの男性入国審査官に連れられて、彼が出てきたすぐ隣の事務室に行くことになりました。

ちょっと怖いですよね…。

 

■別室で改めて入国審査

 ベテランの男性入国審査官は笑顔で丁寧に応対してくれました。「まずはお掛けになってください。」言われるがままに座りましたが、別室呼び出しになった理由がサッパリわからない上、実はこの後に金浦空港に移動して国内線のフライトに乗り継ぐ予定になっていた僕は気が気ではありませんでした。
「パスポートを拝見します。」そう言って僕のパスポートを開くなり、彼は一言「海外で永住権をお持ちですね?どちらの国ですか?」と優しく微笑みながら僕に聞いてきました。僕は「日本の永住権者です。在日同胞の3世です。あ、でも今は仕事の都合で香港に赴任していますけれど。」と答えました。その一言で僕の入国審査は完了したようです。

「あ、そうですか。わかりました。入国審査は完了です。私が手続き完了させました。ご案内します。どうぞ。」そう言って,彼は通常の入国審査カウンターの後ろに直接出られる職員通用口のドアを開けてくれました。

 

■同じことはほかの人にも起こり得る?

 僕は何が起きていたのかサッパリだったので、退室前に入国審査官に尋ねました。「一体何があったのでしょう?」彼の返答はこういうものでした。「海外永住権者の方には住民番号がありませんよね。それで同じ生年月日の方がいらっしゃったので、別名をお持ちの同一人物なのか、あるいは別人なのか最初の入国審査官が判別できなかったみたいです。」

 生年月日が同じという人は自分以外にたくさんいるでしょうし、在外国民700万人と言われる時代です。そのうち何割が韓国のパスポートを持っているかわかりませんが、単純に性別や生年月日が同じというだけなら、こういうことってほかの在日同胞にも起こり得るのでは?と思いました。

 ということで、罪を犯した覚えがないのに入国審査で別室に呼ばれても驚かないようにしましょうね。

 ところで、仮に別名があったとして、何が問題だったんでしょうね。急いでいたのもあり、それ以上こちらから問いかけることはしませんでしたが、ちょっと気になりますね。兵役隠避と勘違いされたのか、同一生年月日の他人が悪いことをしたのか…。もし後者だとしたら,甚だ迷惑な話ですね。

 

■北・米首脳会談

 さて、話題は変わりますがこの記事を執筆しているこの瞬間(2018年6月12日)、歴史的な北・米首脳会談がシンガポールで開催されました。そして偶然のタイミングですが、その貴重な会談の様子を韓国で見届けました。会談の結果に色々と思うところはあるのですが、それはそれとして、会談直前~会談後までを祖国で見届けることができたのは何とも感慨深いものがあります。 

 そして、会談翌日の韓国・アメリカの新聞はそれぞれ一面がこの首脳会談の記事でした。両国での関心の高さを感じずにはいられませんでした。これを機に、ひとまず韓半島の情勢が安定してくれれば。と思います。

 

では、また。

(ユイン)