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同じ役を2度演じたハン・ソッキュ

同じ役を2度演じたハン・ソッキュ 同じ役を2度演じたハン・ソッキュ

  アンニョンハセヨ。チョンソンです。いや暑いですね。45月とはまた違う理由で、家から出られません。というか外が暑すぎて無理……。韓国にも行けないし、もう部屋でドラマでも見るしかないという感じです。

 なので最近は3つぐらいの韓国ドラマを並行して見ているのですが、いくつも見てるとサブキャストに「あっまた出てるよ!」という俳優さんがいることに気づきますよね? 

 そのいい例がチョン・ノミンだと思います。彼は2019年から2020年にかけて地上波(東京ローカルです)かBSで放送された中で私が見た

・黄金の私の人生

・病院船

・秘密と嘘

・善徳女王

に出演してました。あとまだ見てませんが「梨泰院クラス」「医師ヨハン」「SUITS」「ロマンスは命がけ⁉」と、話題になったドラマにかなり出ているようです(誰? と思った方は名前をぐぐれば「ああ!」と分かるかと)。チョン・ノミンは今年54歳(日本式で)になるので父親役や上司役が多いのですが、いつもキーになる人物に絡むキャラなので、とても目に付きやすい。

 

 一方女性の「あっまた!」と言えば、ヨム・ヘランではないでしょうか。NETFLIXで見ることができる「椿の花咲く頃」で、弁護士のホン・ジャヨンという役で見る人に爪あとを残した彼女も、椿以外に日本でも20192020年にかけて放送された(もしくはNETFLIXで見られる)

・刑務所のルールブック

・無法弁護士

・チョコレート

・賢い医師生活

・サンガプ屋台

・ダーリンは危機一髪!

に出演していますので、同じくぐぐれば「あっ!」とわかるのではないかと。10月に公開される映画『82年生まれ、キム・ジヨン』にも出演しているようです。

 

 同じ俳優とはいえ作品が違えばキャラも違うので「また出てる」と思いながらも、毎回違った気持ちで見られるのがドラマの醍醐味です。が、同じ俳優が違う役を演じるのとは逆に、違う俳優が同じキャラクターを演じることもよくありますよね。

 たとえば李氏朝鮮時代の名医として知られる許浚(ホジュン)は、チョン・ガンリョルやキム・ジュヒョク、ユン・シユンなどが演じました。また「美味である」しか言わない「宮廷女官チャングムの誓い」の王様こと中宗は時代劇の定番キャラなので、チャングムのイム・ホはじめチェ・ジョンファンやヨン・ウジンなど、何人もの俳優が演じまています。

 

 ただ同じ俳優が同じ役を違う作品で担当することは、なかなかないはず。っていうかそんな人物っていただろうか……? と思ったらいました! ハン・ソッキュです。

 少し前に彼が「根の深い木」というドラマで世宗大王を演じたことに触れましたが、9月に公開される、その名も『世宗大王 星を追う者たち』という映画で再度、世宗を演じているのです。この映画は『八月のクリスマス』や『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』などのホ・ジノが監督しているのですが、世宗と天才科学者のチョン・ヨンシルの友情を描いていて、チャン・ヨンシルをチェ・ミンシクが演じています。

出典: http://hark3.com/sejong/

 

 どこからも奪うことができない、誰もが読み書きできる文字・訓民正音を1446年に作り上げた世宗大王は、朝鮮の真の独立という夢も持っていました。その夢をかなえるためには、自分たちの技術と志が必要。そんな中で奴婢ながらもすぐれたアイデアと大胆さを持つチャン・ヨンシルと出会い、2人は同じ夢を持つ者として絆を深めていきます。しかし奴婢から大護軍という官位を与えられるまでになると、一部の臣下や明が黙っているはずもなくて……。

 このチャン・ヨンシルについては私も知らなかったのですが、明に頼るしかなかった朝鮮が自分たちの力で歩んでいくための、大きな一歩を築いた人物とのこと。しかし彼については「世宗 実録」という書物に「大護軍チャン・ヨンシルは、製作を監督した王の輿が行幸中に壊れたために尋問を受けた」とだけ記されていて、どんな人物かはよくわかっていません。なのでこの映画はホ・ジノ監督が史実をもとに、身分を越えて国の改革に立ち向かった2人の姿を、想像力と彼なりの解釈で描いたフィクションになっています。

 ホ・ジノ監督はチェ・ミンシクとハン・ソッキュの2人を最初からキャスティング候補にあげていたけれど、配役は決めていなかったそう。なので「ハン・ソッキュはまた世宗役を? 果たしてそれでいいのか?」と考えたとのことですが、王を切実に思う役柄の方がチェ・ミンシクに合うと思い、それぞれを割り当てたとインタビューで語っていました。確かに奴婢から官位という振れ幅の大きい役は、悪徳刑事(「悪いやつら)から李舜臣(「バトル・オーシャン 海上決戦」)まで幅広く演じてきたチェ・ミンシクの方が合うかも。

 女性がほぼ(1人ぐらいしかいない)登場しない、おじさんばかりの映画ではありますが、名優2人はもちろん衣装や小道具などにもこだわりがあるので、落ち着いた季節に鑑賞するのにピッタリな作品と言えると思います。あ、ちなみに「根の深い木」でハングル公布を阻止しようとした、カリオンという役を演じたユン・ジェムンも出演していますが、今回は秘密結社は出てこないし全然違うキャラです。

 

 そんな訳で暑さもあと少し! だといいですね~。ではまたアンニョン。

 

(チョンソン)