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ママたちとBTSで学ぶハングル

ママたちとBTSで学ぶハングル

アンニョンハセヨ。インジュです。
少し前ですが旧正月でしたね。セヘ ポッ マニ パドゥセヨ!

「韓日育児」のブログ、前回は長女の言葉の後れが心配で、バイリンガル教育をやめた経緯を書きました。

でも、やっぱりいつかは韓国語も話せるようになってほしい、という願いはあります。
そこで、その「いつか」のために自分で韓国語を教える練習を始めてみることにしました。

自宅のすぐ近くにある親子カフェに大変お世話になっているのですが、
ここで月1回のハングル教室を開くことにしました。
宣伝文句は「BTSの歌詞をハングルで読めるようになろう!」。
今や世界を席巻するBTSの文字に反応してくれた小学生やそのママさんたち数人が集まって、ゆるりと韓国語を勉強することになりました。

何度か日本語を教えた経験はあるのですが、実は韓国語を教えるのは初めて。私自身も文法から韓国語を学んだわけではないので、思った以上に難しいという思いがありました。が、BTSへの愛にあふれている生徒さんたちのやる気に触発され、なんとか私もわかりやすく教えようと頑張っています。

「カナダラ」は、韓国語教師をしている友人から教えてもらった方法を伝授。
「“ㄱ”はカタカナの“フ”に似ているから『フカフカのカ』と覚える」
「“ㄴ”はアルファベットの“L”に似ているから『Lなナ』と覚える」といった具合。

友人は「邪道な教え方」と言っていましたが、生徒さんたちからは「これなら覚えられそう!」と好評でした。

余談ですが、生徒さんから教えてもらったこのユーチューブ動画もおすすめ。
(https://www.youtube.com/watch?v=zHvqC2uZXs8)
BTSの所属レーベルから昨年のハングルの日(10月9日)にリリースされたそうです。
なんともいえないテンポの「カナダラマバサ♪」が耳に残ります。

さて、子音の ㄱㄴㄷㄹ や母音 ㅏㅑㅓㅕ を覚え、あとは複合母音やパッチム・・・と頭が混乱しそうなところで、BTSメンバーの名前をハングルで読んでみよう!とやってみました。
진, 정국, RM本名の 김남준 とみんなで少しずつ読んでみると、ハングルの組み合わせ法則に合点がいった様子でした。

その次はメンバーが国連本部で韓国語で臨んだスピーチにも挑戦し、「私たちはコロナ・ロスト・ジェネレーションではなくウェルカム・ジェネレーション」などと言った文章を読むこともできました。ハングルを解読し、単語の意味を知り、なんとなく把握した上で改めて動画を見ると、冒頭のRMのスピーチが突然耳に入ってきた! と目を輝かせた生徒さんたち。その反応がとてもうれしかったですし、「好き」のパワーはすごいなあと改めて感じました。

いつかうちの子どもたちに教える日も来るかしら?

でも一方で、親子間で何かを教えることがいかに難しいか(ピアノの先生が自分では教えず、他の先生をつけたりしますよね)よく聞くので、子ども向けの韓国語教室があればいいのにと思っています。0歳から始める英語教室みたいに、歌ったり踊ったり、本の読み聞かせをしたりというイメージです。
日本駐在の韓国人家庭を対象にしている「お勉強」の塾の存在は聞いたりするのですが、それよりも、楽しくて親しみを持つきっかけになるような場所だったらなと。日韓カップルや在日の家庭、または韓国に留学経験がある親たちも対象に、そんな教室を開くことができないか、私はずっと心に秘めていたりします。

特に日本に来た韓国人ママの場合、韓国で積んだキャリアを日本ではなかなか生かせず、モヤモヤを抱えるケースをいくつか見てきました。芸大出身のママさんのアート教室や音楽教室、米国滞在経験のあるママさんの英語教室など、子どもたちが韓国語に触れながら習い事ができたら一石二鳥なんじゃないかなと考えています。
需要があるような気がするんですが、どうでしょう・・・?
一緒にやりたいという人がいましたら、ぜひ連絡してほしいです!

そんなわけで再開したばかりだった「韓日育児生活」なのですが、今回で最後とさせて頂くことになりました。
子育てと仕事で容量オーバーなこと。そして、韓国にも行けず、なかなか人にも会いにくい現状で、「韓日」を切り口にブログを書くことが難しくなってしまいました。
思えば平昌五輪があった年に「韓日新婚生活」というカテゴリーでブログを始めさせてもらい、日本人の夫と見るオリンピックの複雑さを書いたりしていました。
あれから4年とは!北京五輪を見ながらしみじみと、その間のご縁をありがたく思っています。
またどこかでお会いしましょう。カムサハムニダ~!

(アン・インジュ)
1984年ソウル生まれ。1990年に来日、神奈川県で育つ。延世大学校卒、日本の全国紙に勤務。韓日ダブルの年子姉弟の子育て中で、常にへとへと。