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フォークとナイフでパンを食べる、韓国のブランチ事情

フォークとナイフでパンを食べる、韓国のブランチ事情 フォークとナイフでパンを食べる、韓国のブランチ事情

 チョンソンです。先日『Newsweek日本版』にて、「私たちが日本の●●を好きな理由 韓国人編」という特集をしているのを目にしました。日本のカルチャーに惚れた韓国人のストーリーが紹介されていたのですが、その中で『BAKERY CAFE 青い鳥』というパン屋さんを紹介していました。実はこのお店、チョンソンも大好きなのです。

 弘大入口駅から歩いて10分弱のところに、青い鳥はあります。看板が日本語で書いてあるので、迷いさえしなければすぐにわかるはず。記事でも紹介されていましたが、このお店の特徴は日本のベーカリーにあるようなパンが食べられること。韓国でパンといえばタンパッパン(あんぱん)やソボロパン(メロンパンのようなパン)、クリームパンやおかずパンなど、ベーシックなものが主流でした。青い鳥はそこからさらに1歩上を行くというか、全体的に味が洗練されているんです。でもデパ地下にあるような「うわ! パンのくせにこんなにするの?」という驚きの価格(失礼)ではなく、たとえばチョコチップメロンパンで1900ウォン(今のレートで170円ぐらい)と、財布がいたまない程度に抑えられています。

店内には、バラエティ豊かなパンが並んでいる。
カウンターから、キッチンの作業風景がよく見える。

 

 オーナーの小林進さんは、高校を卒業後にパン修行の道に入りました。その後中国に店を出す計画があり、参加したものの売り上げが伸びず1年で撤退。再び中国をめざそうと技術や店舗運営を学びながら腕を磨いていたところ、韓国のパン屋からスカウトされ、2011年にソウルに渡ったそうです(ご本人談)。そして2014年に青い鳥をオープンさせたとのことです。

 青い鳥にはカウンターと、4人掛けテーブルが3つあって買ったパンを食べていくこともできます。もちろん並んでいるパンをセレクトしてもいいのですが、チョンソンがぜひオススメしたいのが、11時までのモーニングプレート。なぜならサラダと玉子、トーストとバター&ハチミツがワンプレートに乗っているものが、5000ウォンで食べられるから。サンドイッチバージョンもあって、こちらは7000ウォンになっています。カフェメニューの高騰が激しい韓国は、チェーン系のカフェでサンドイッチ1つが5000ウォン以上することもあるので、サラダも食べられるモーニングプレートを、チョンソンはだんぜん支持。そして雑誌の記事にもありましたが、食べる時は地元の人たちにならってパンを手づかみではなく、ナイフとフォークで切ってお上品に口に運ぶようにしたい。

モーニングプレート。結構しっかりお腹にたまります。

 

「せっかく韓国にいるのだから、日本風の店にいかなくても」と思うかもしれません。でもスタバは言うに及ばずThe Coffee BeanPascucciは海外資本だし、Angel in usはロッテ、A two some placeCJと、大手企業が経営しているので韓国内のあちこちに店があります。田舎町にもあるのは良い点だけど、チョンソン的にはイマイチ面白みに欠ける気がする。なので1店舗しかない店をわざわざ目指していくのも、旅の楽しみかなあと思うのです。また「えー! パンを切ってフォークで食べるの?」という文化の違いを知ることができるのも、地元密着型の店ならではと言えるのでは?

 似ているところはたくさんあるし、日本で韓国料理が人気なのと同じく、韓国でも日本の味が受け入れられている。でも人々の接し方は、それぞれの国でちょっと違う。韓国の日本風カフェやレストランって、食の側面から見た文化比較ができる貴重な場所なのかもしれません。だから弾丸旅行の際にはオススメしませんが、長期滞在できるなら「日本で散々食べてるし」と敬遠せず、「どんな風に受け入れられてるのかなあ」という気持ちで訪ねてみてもいいかもですね。

ではまたアンニョン。

住所はソウル市麻浦区西橋洞327-17。営業時間は8時~22時。