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在日韓国人青年の海外赴任日記4-香港と韓国-

在日韓国人青年の海外赴任日記4-香港と韓国- 在日韓国人青年の海外赴任日記4-香港と韓国-

海外赴任中の在日韓国人青年のユインです。

今日は,香港赴任中に垣間見えた香港と韓国の関係についてレポートします。

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目次

■香港にもコリアタウンがあった!

■香港人の持つ韓国のイメージ

■韓国のパスポートは香港で優遇されている

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■香港にもコリアタウンがあった!

 

 鶴橋や新大久保ほどの規模ではないですが,ここ香港にもコリアタウンがあります。Tsim Sha Tsuiという繁華街のKimberley StreetがKorean Streetと呼ばれる韓国街になっています。

物価が高い香港にあっても,ローカルフードとほぼ変わらない価格で,美味しく,本場の味を楽しめること,韓国や日本の日用品や食材が豊富に揃っていることから,僕は赴任当初から度々お世話になっています。

 

▲香港名物の「道路に突き出した看板」にもハングル!親近さを感じずにはいられません。

▲香港は冷房大国。冷え切った身体を温めるのに韓国料理はもってこい!野菜がたっぷり摂れるのも魅力。(写真はキムチチゲの持ち帰り)

 住み慣れない異国で,馴染みある味を楽しめるのは何とも有難いことです。韓国から移住している人も多いので,韓国語が通じるのも何となく嬉しいですね。普段の生活は英語が中心なので,ちょっとした気分転換にもなります。^^

香港に旅行に来た方の中で,こちらの食事に少し食傷気味の方にもお勧めですよ。

 

 

■香港人の持つ韓国のイメージ

 

 韓流ドラマの影響はここ香港にも及んでいます。

電車に乗っていても,携帯で韓国ドラマを見ていたり,韓国旅行のガイドブックを読んでいたり,韓国語の勉強をしていたり…という人を見かけることが珍しくありません。

そして韓国ドラマのブームは未だに健在なようです。

 

香港人の同僚からは「妻が韓国ドラマに夢中で,ドラマを見出したら止まらなくなっちゃったんだよね^^;」と言われたことがあります。

「すっかり夢中なんだね。」と僕が返すと

*

「香港人の中だと,まだまだカワイイ部類だよ。日常生活まで韓国人になりきる人もいるし,休みの度に韓国に行く人も居る。K-POPは香港でも人気だし,韓国のアイドルは香港ではトップスター。香港人にとって,韓国の影響はとても大きい。

そうそう,僕たちはウェディングフォト(*1)も韓国に撮影に行ったんだよ。

 

提供元 :Ajarena Wedding (※イメージ写真提供元と記事は無関係です)  

妻は子どもが生まれてからなかなか韓国に行けなくなってしまったんだけど,来月久しぶりに友達と韓国に行けるようになったので,とても楽しみにしているんだ。(以下略)」と,

韓国の話題は話し出したら止まらない感じでした(笑)

ちなみにその同僚は,一般的な香港人の家庭同様に出稼ぎのヘルパー(*2)を雇っており,そのフィリピン人のヘルパーさんは完全な韓流ドラマ中毒だそうです。

「アジアで韓流の影響を受けなかった場所って無いんじゃない?香港でも韓流ドラマ並のエンタメ系ビジネスが育てば良いんだけど,本当に韓国は上手くやっているよね。」と言っていました。

(でも,香港はアクション系映画の一大拠点なイメージがありますけどね~。ドラマや映画をあまり見ない僕は,あまり詳しく無いんですけど。)

 

 

■韓国のパスポートは香港で優遇されている

 韓国籍の同胞で,香港に何度か来る機会がある方には朗報です。

韓国のパスポートは香港では優遇されています。空港の出入国審査で長~い列を並ばなくても,e-Channelと呼ばれる香港住民の自動ゲートを通ることができます。(それだけ,韓国と香港の行き来が多いんですかね…?)

この記事を執筆している時点では,事前登録が必要です。パスポートを手続きカウンターに持参して手続きをすれば利用可能になるそうです。

 

最新の手続き場所は,

”e-Channel Korea passport”などで検索してみてくださいね。

(記事執筆時点ではココから情報が確認できますがリンク切れなどがあったら容赦ください。 https://www.immd.gov.hk/eng/services/echannel_visitors.html#kor

また,この記事執筆時点では残念ながら,同サービスは日本国籍者は対象になっていません…

 

▲Wanchaiの入境事務所にあるe-Channelの申請窓口

駐在している僕は「就労資格」で滞在していて「香港ID」と呼ばれる身分証を発行されています。

そしてe-Channelは本来,香港ID所持者向けのゲートです。

実は僕も韓国のパスポートでe-Channelを通れるように申請しようと試みたのですが,あくまで韓国のパスポートは「訪問者向け」のサービスらしく,

「香港IDを持っている人は,香港IDでゲート通れますから,韓国人でも香港IDを使って自動ゲートを通ってくださいね。香港で働いている韓国人はパスポートでゲートを通る申請できません。」と爽やかに言われてしまいました。

 

ということで帰任するときに,改めてパスポートの登録にチャレンジしてみようと思います。
(ちなみに,マカオでも韓国のパスポートで自動ゲートを通れるように申請できるそうですよ。)

 

*1ウェディングフォト:

結婚記念にカップルが作成する写真アルバムのことです。韓国では専用の写真スタジオがいくつもあり,最近は日本や中国から韓国に撮影に行く人が増えているようです。

提供元 :Ajarena Wedding(※イメージ写真提供元と記事は無関係です)                  

*2出稼ぎのヘルパー:

物価の高い香港では,夫婦共働きが一般的です。フィリピンなど東南アジアから住み込みのヘルパーを雇って家事全般をやってもらうことがよくあるそうです。でも,ほとんどのヘルパーは日曜日が休みということで,日曜日は街が東南アジア系の女性で溢れていることもしばしば…

 

(ユイン)