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日中韓におけるSDGsは、未来の東アジアを作るロードマップだと確信した話①

日中韓におけるSDGsは、未来の東アジアを作るロードマップだと確信した話① 日中韓におけるSDGsは、未来の東アジアを作るロードマップだと確信した話①

はじめましての方ははじめまして。
面識のある方はこんにちは。
しげきむと申します。

今回は、北京で行われたとあるフォーラムに参加して、そのレポートを書いてくれと言われたので書いてます。
普段日本にいては感じにくいような、世界の動きについて私の理解している範囲での解説とレポートに最後までお付き合い頂けると幸いです。

前半はやや解説多め、後半は思いっきり砕けていこうかなと思います。

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目次:
■参加したフォーラムについて
■SDGsとは
■SDGsをやる理由
■北京に行って良かった理由3つ
■青年会に照らしたときに

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■参加したフォーラム

 参加してきたのは、2018 年 11 月 3 日(土)~5 日(月)かけて、中国北京市で行われた「2018 여시재フォーラム-新都市文明と持続可能な発展」というフォーラムです。主催は、여시재(ヨシジェ)という韓国の財団法人であり政府系のシンクタンク(諸分野に関する政策立案・政策提言を主たる業務とする研究機関)でした。登壇者を見ると、元国連事務総長の潘基文(パン・ギムン)を始めとした、中韓を代表する知識人や財界人で、そうそうたるメンツ。

残念ながら、日本からの知識人や財界人は出席をキャンセルされたそうで、誰一人としていませんでした。個人的には、日本人(あるいは活動拠点を日本に置く人たち)が日本の凄さを壇上で語る姿を見たかったです。

そもそも여시재(ヨシジェ)とは、北東アジアの運命を導くために国家同士の対話の場となることを企図して設立されたシンクタンクです。北東アジアと朝鮮半島の安定と平和に貢献を目的とし、韓国、中国、日本、ロシア、そしてアメリカの政治家、経済人、シンクタンクが参加し対話の場を設け、中国、日本、ロシア、アメリカでの主な指導者と設計した北東アジアの未来予想図を実現を目指しています。

SDGsとは

参加したフォーラムのテーマは、SDGsを基調とした未来創造でした。このSDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標(外務省HPより)です。持続可能な開発= Sustainable Development Goalsのことで、エスディージーズと読みます。これらは、17のゴールから構成されており、貧困や飢餓、ジェンダー、教育、資源、エネルギー、雇用、保健といった、世界中の国や社会が抱える課題を解決しようとする地球規模で合意したことを意味しています。

 

■なぜSDGsか

産業革命以降、資本主義に基づく富の増大と地球の環境保全は、どちらかを優先すればどちらかが損なわれるような関係にありました。冷戦の終結後、民主・資本主義が第一義的な世界観に世界を覆ったことによって、この対立軸にあった2要素を協調関係と捉え、持続可能な開発という概念が生まれたと捉えられます。

 

特徴を列記するとしたら、「ユニバーサリティ(普遍性)」と「グローバルパートナーシップ」の2点に大別されます。

以下、日本の外務省がまとめた資料を見てみましょう。

普遍性:先進国を含めた全ての国が行動する
包摂性:人間の安全保障の理念を反映し、「誰一人残さない」
参画型:全てのステークホルダー(利害関係者)に役割がある
統合性:社会・経済・環境の全てに統合的に取り組む
透明性:定期的に情報を公開しフォローアップ

とされています。

ここでのポイントは、地球規模で誰にでも当てはまる話であるということです。
世界の価値観は、少なくとも2030年まではこの合意事項が元になって形成されていくでしょう。つまり、現在予測できる最も理想的な未来を作るためのロードマップであると捉えることができます。

 

■「2018 여시재フォーラム-新都市文明と持続可能な発展」のホントのところ

今、説明してきたSDGsでしたが、参加したフォーラムではNo. 11 である「都市」についてテーマを絞った内容でした。

主な内容としては、都市部における人口流入、食料雑貨の安定供給や、物流・治水・交通・教育の社会問題化、地方における働き手の減少と高齢化が進行を起こりうる課題として、医療の個別化、デジタル技術を駆使した交通の効率化や生産計画の実現、そしてエミッション(放出されるもの)を低減していくということでした。

自動車を走らせるガソリン、電車を動かす電気、人の移動・物流、生活のためのインフラ設備などは、都市型の生活が過剰になればなるほど、複雑化していきます。その維持・運用のためのコスト、排出される温暖化ガスなどは、計り知れないものになっています。

満員電車を思い浮かべてみてください。
あの数倍の規模の人口流入です。
ゾッとしますね。。。

ある登壇では中国のある市において、全ての交通やインフラが地下に置きAIで統制され、人間の住空間は地上で緑の多い豊かな都市を目指す、というスマートシティ構想が先行しており、情報のリリースは2020年以降を企図しているとのことでした。

すげー!!!
と思うと同時に
秘密にされている情報が多く、まだコンセプト段階なんだなというのが理解できました。

期待がしぼんだわけではなく、まだまだこれから開発の余地がたくさんある分野なんだなと思いつつ、普段働いている会社で同様のコンセプトのプロジェクトに携わっていることもあり、もっともっと自分にもできると確信しました。

今現在は、仕事として、自分を磨きながら、より良い世界のため・イノベーションのため、価値創造を手助けするのが私の役割であると感じています。それが未来に繋がるのではないかなと。個人間の問題としてはもちろん、日中韓という国単位で価値創造に取り組めば、東アジアの未来は間違いなく明るいはずです。

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だいぶ長くなってしまいましたが、今回はここまでにしたいと思います。次回は、北京に行って良かったことや、青年会で生かしたいことなどをまとめていきます。

また、お会いしましょう(^^)

 

(しげきむ)