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第九期

第九期 第九期

光復50周年を翌年に控えた第九期郭慶則体制は、来る50周年の解放と分断の半世紀に向かい出帆しました。
 まずはじめに、民団中央本部三機関長選挙において、「民団中央三機関長初心表明会及び意見交換会」を民団史上始めて4月10日に主催し、公正で団員健在の選挙風土の実現を目指す本会の姿勢を内外に示しました。

 前年度実施した社会学的にも高い評価を受けた「意識調査」の①受けた民族教育の程度②民族団体への参加頻度が、民族的生きる=人間らしく生きるための不可欠の要素であるとの結果をもって前半期には全国巡回講演会も実施しました。

 金日成主席の死去により不発に終わりはしましたが、在日韓国・朝鮮人学生への差別・暴行事件を是正すべく「7・14全国統一緊急行動」に向けた献身性の発揮は、本会の存在を力強く内外にアピールしました。

 1995年1月17日、在日韓国・朝鮮人の死者129名を出した未曾有の大参事、「阪神大震災」が発生しました。青年会は、緊急物資の配給、炊き出し、家屋調査などで示した機動力と組織性は、同胞体内はいわずとも広く日本社会にも反響を呼びました。

 

 一方、翌年の本会の未来像を提示すべく位置付けられた「第3回全国在日コリア青年祝祭」では、地域の国際化、共生社会の実現を目指し、日本人地域住民との「共に生きる時代」を高らかに謳ったのです。1993年から取り組んだ、この3度にわたる「祝祭」を通じ、地域との関わり、地域社会との共生を実現すべく、「地方参政権の獲得」に向けて、取り組んでいくのです。

 そして後半期には、「第3回祝祭」で、提示された21世紀のキーワード、地域、共生を具現化すべく、「全国巡回みつめる会」「95幹部研修会」で、本会の中・長期的ビジョンの提示である「第四宣言文」が策定され、第17回定期中央大会で採択されたのです。