あんにょんブログ

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韓国名と日本名

韓国名と日本名

アンニョンハセヨ、インジュです。

新型コロナウイルス(韓国では初期から変わって「코로나19」という呼ばれ方が定着しています)で引きこもりがちの生活です。
先月のあんにょんブログでは、娘がなかなか歩かないと心配していたのですが、1歳2カ月を前にようやくよちよち歩き出しました!
「1歩が出たら早いよ」と言われていたのに、その1歩から早3カ月…!
靴をはくとまだ上手に歩けないのですが、どんどん歩いて後ろを追いかける日も近そう。

コロナ警戒であまり外に出られないのですが、早く春が来て、事態も収束してほしいなと願うばかりです。

歩けるようになったのでファーストシューズを購入しました!

 

今回は私の弟の話です。

先日、弟に娘が生まれました!待望の第1子で、私にとって初の 조카 (姪、甥) です。
名前は弟夫婦の若い感性でつけていてかわいいけど、我が家の名字にはちょっと合わない感じ…
名字が「安(アン)」なので打ち消しの意味になりがちなのです。
たとえば日本名ですが「紗世(さよ)」だと「アン・サヨ」で「買いません」の意味になったりするのですが、姪もその例になる名前でした。
どうしようかと思っていたところ、日本名の漢字を韓国語読みしてみたら何ともきれいな名前で、同じ漢字で読み方を日韓で変えることに落ち着いたようです。

私は娘の名前を日韓同じ漢字と読みにしたいとこだわった結果、ものすごくありふれた名前になってしまったのですが、姪の韓国名は芸能人みたいで「こういうのも良いかも…!」と思いました。
第2子はちょっと冒険してつけてみようかな? なんて思ったり。

無事に名前が決まって良かったね! と思っていたら、次は名字の問題が浮上していました。
弟の配偶者は日本人女性で夫婦別姓にしています。
そのため姪の日本戸籍は奥さんの名字で入れることになるのですが、普段どの名字を使うかで実家の両親と意見が分かれたそうです。

私の家を紹介すると、1990年に来日して定住したニューカマーです。
両親は韓国生まれ。私も弟もソウルで生まれましたが、ほとんど日本で育ちました。
韓国の幼稚園や大学に通った私とは異なり、弟は韓国で生活した記憶があまりありません。
言葉も得意ではないし、日本の企業に勤めているので今後も日本で生活していく計画です。
だから、子どもには奥さんの名字で日本名を名乗らせたいとしていました。
でも実家の両親はやはり、父親の名字を名乗ってほしいと思っているようです。

私の周囲の日韓カップルに尋ねてみると、日本では日本の名字、韓国では韓国の名字で生活している子たちが大半でした。
しかし弟の場合、韓国で生活する機会はないのでこれからもずっと日本の名字ばかりを使うことになるんですよね。
「日本で生活するのだから日本名を」という弟の気持ちもわかるし、内孫なんだからという両親の気持ちもとてもよくわかります。

私も日本人の夫と結婚しており、ただ女性なのでこの問題に直面せずにすみましたが、難しい問題です。
夫は「選択的夫婦別姓制度の反対派はこういう問題があらゆる家庭で発生することを危惧しているのか」と妙に納得していましたが、私は男性の名字が優先される慣習自体が問題で足かせになっているんじゃないかと思いました。
もしくは欧米のように複合姓が認められたらいいのになあと思います。

いずれにしても、日本での出生届は奥さんの名字で出すしかないですし、もし変えるとしたら家庭裁判所で申し立てが必要だというので今後の話になるでしょう。
姉としてはいろいろ言いたいところだけど、当事者ではないので見守るしかなさそうです。

皆さんは名字をどんなふうに名乗っていますか? 子どもにはどうしたいですか?

 

(アン・インジュ)

1984年ソウル生まれ。1990年に来日、神奈川県で育つ。延世大学校政治外交学科卒。日本の全国紙に勤務。韓日ダブルの娘の子育て中。

全国8ヶ所の地方本部にて定期的に事業を開催しています。
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