在日韓国人青年の海外赴任日記5-それが私の仕事だから!-

2018年07月12日

海外赴任中の在日韓国人青年のユインです。

今日は,海外で働くうえで僕が気を付けていることを紹介しますね。

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目次

■日本とは常識が違う!

■それが私の仕事だから!

■社内で日本語を使う場面に気を遣う

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■日本とは常識が違う!(どちらが正しい。というわけではなく考え方が違う)

 

 僕は海外に赴任して来るまで,日本企業の日本拠点で働いていました。なので,いま海外赴任してきて思うのは,「いままでの文化や考え方,習慣が違うことが色々あるなぁ。」ということです。
“When in Rome, do as the Romans do.(ローマにいるときには,ローマ人のように振舞え)”という諺(ことわざ)を知っていますか?日本語だと「郷に入っては郷に従え」が近いでしょうか。

現地の習慣や考え方を理解する,片言でも(単語レベルでも)現地の言葉を使おうという気持ちを見せる。月並みで,ありがちな話かもしれませんが,赴任してみると改めて感じることですね。

 

僕は香港に赴任しているので英語は公用語で十分通じるのですが,広東語はもっと広く使われています。特に香港の方々は広東語を大切にされているようです。なので,単語一つであれ広東語を使うと笑顔で距離が縮まります。そういうわけで,僕はいま広東語を一生懸命勉強中です。日本語や韓国語に無い発音が多いので難しいですが,習った単語が実際の会話で通じると嬉しいもんですよね。(^^

そして,同じ理由で海外出張先でも簡単な挨拶(特にお礼を伝える言葉など)は覚えるようにしています。

 

 

■それが私の仕事だから!

 

 今回,一番伝えたかったのはこれです。
こちらに赴任してきて生活基盤を整えるまでの間,現地採用の総務担当社員が色々と世話を焼いてくれました。先日紹介したサービスアパートメントについても,何件もの物件の内見の手配や契約のサポートをしてくれましたし,行政関連,インフラ関連でも手続きに必要な書類を揃えるのを段取りしてくれたりしました。

ことある度に,「大した作業じゃないから,手を煩わせるのも申し訳ないし自分でやるよ。」と彼らに伝えると必ず返ってきた答えが”It’s my duty! Never mind!(それが私の仕事だから!気にしないで!)”でした。言葉に甘えて作業をお願いしてそれが完了した後,改めてお礼を伝えるとやはり同じ答えが返ってきました。

 

 日本のオフィスで働いていたときには,「自分のことはなるべく自分で(人に迷惑を掛けない,人の手を煩わせるのはあまり良くないことだ)」という感覚でいたのですが,海外では感覚が違うことがあるんですね。地域差があったりするかもしれませんが。というのも,海外では仕事の詳細な内容が契約で決まっている場合があるんですよね。

 

例えば,「大した作業じゃないから~」と,サービスアパートメントの内見の手配を全部自分でやってしまったら,総務担当社員の仕事を一つ奪ってしまうことになるんですね。

 日本も年功序列から,成果主義を採用する企業が増えてきているとは思うのですが,海外だと成果主義が普通だったりします。どれだけ仕事で成果を出したかが問われるんですね。僕が良かれと思ってやったことが,結果として人の仕事を奪うことがあるかもしれない。そうすると,仕事を奪われた人が適正に評価されなくなるかもしれない。そうなると,最悪の場合にはその人の査定が下げられてしまうかもしれない…!(もちろん,良かれと思ってやったことが結果として良かったこともあり得る。)

だから,現地の習慣を理解して行動することって大事なんだなぁと思います。

 

■社内で日本語を使う場面に気を遣う

 

 僕のオフィスにいるスタッフの大半は日本語が分からない現地採用社員(主に香港の現地人やフィリピン人)ですが,僕の他にも(片手で数えられるくらいですが)日本から赴任してきている社員,あるいは現地採用の日本人社員が居ます。自然,彼らとは日本語で話すことが多くなります。何気ない会話なら良いのですが,状況によっては彼らと日本語で会話をするのを遠慮する場面もあります。

具体的には日本語の分からない現地採用スタッフが同席している打ち合わせ(あるいは立ち話)です。その場でひと言ふた言,日本語で会話をすることはあっても,サラっと流す程度。長く話すことはありません。自分が逆の立場だったら,目の前で理解できない言葉で話が進んだら困りますものね。

人によっては「不都合なことを日本語で話しているのでは」などと思う人もいるかもしれませんしね。他の日本人スタッフも同じように考えているのかもしれません。彼らもそのような打ち合わせでは日本語はほとんど話しませんので…

ということで,基本的にはやはり社内では(日本語が分からない人が同席している場では)英語で会話をするのが普通な状況です。

 

ところで,話題を日本語から韓国語に。
僕が在日韓国人だということを伝えると「韓国語は話せるの?」と聞かれることはよくあります。(これは日本でもある話ですけどね。僕の赴任している香港では,韓国ブームがいまだ健在なので,それを聞いてくる人が日本より多いかもしれません。)中には知っている韓国語で話し掛けてきてくださる方もいるので,こちらも韓国語でお返事すると喜ばれたりしますよ。(^^

こんなとき,韓国学校を卒業していて良かったなぁ。と思います。

そして,僕のルーツである韓国に興味を持ってもらえるのは嬉しいことですね。そして,もちろん生まれ故郷の日本について興味を持って色々と聞かれるのも嬉しいことです。海外で働いていて,誇らしく思う国が2つもあるのは,在日韓国人として生きてきた自分ならではの利益ですかね~。

 

(ユイン)

   

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