在日韓国人青年の海外赴任日記19-海外で安全情報を収集する-

2019年07月11日

海外赴任中の在日韓国人青年のユインです。

今日(6/9)僕の住んでいる香港で100万人を超えると言われる空前の大規模デモがありました。さらに翌週には倍以上の規模と言われる規模のデモに膨れ上がりました。先日,東南アジアへ出張した際にも運悪く期間中に大規模デモが発生し治安上の不安要因となりました。海外に居ると,日本よりもこういう場面に出くわすことが多いのではないかと思います。

ということで,今回は僕がどのように安全に気を付けて過ごしているかを共有しますね。

            

■ デモの性質を見極める

僕の居る香港では,稀にデモに遭遇します。定番なのは,前回の記事で紹介した返還記念日のデモだと思います。また,同じく前回の記事で触れた「雨傘運動」などが印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

香港のデモは道路を封鎖して行われます。その分,路面電車やバスといった交通インフラが止まるので日常生活に支障はあるものの,「主張をしながら道路を行進する」というのが基本的な香港スタイルのデモみたいです。使用許可を取っている道路上だけでデモが行われ,一般に平和的と言われています。

(今回の一連のデモについてはその後,一部で暴動や警察との応酬があったことも報じられています。)

 

実は僕の住んでいるアパート前の大通りは度々大きなデモで封鎖されるので,外出などはしにくくなるのですが,(安全そうなのを確認したうえで)ちょっと近くへの買い物や食事に出かけたりする分には大きな支障になっていません。

 

 

一方で,先日の東南アジア出張期間中に現地で起きたデモは大変でした。大統領選挙の結果を巡ってのデモで一部が暴徒化し,200名を超える死傷者,250名を超えると言われる拘束者が出たと報道で見ました。デモの混乱に乗じてテロの危険があると言われたこともあり,内心ヒヤヒヤしながら出張期間を過ごしました。デモが行われているところには近づかないよう行動範囲に気を付けました。

 

■ 信頼できる複数の情報源を確保する

この手の情報収集で僕が特に気を付けているのは次の3点です。

・現地人から聞く現状と今後の見通し

やはり現地語で得られる情報は早く,身を守る上で役立つものが多いのではないかと思います。東南アジアのデモのときは宿泊先のホテル従業員が細かに配慮してくれ,移動経路や滞在予定を気にしてくれました。香港では,住んでいるアパートのスタッフにデモの予定やルートなどを確認しています。

 

・信頼できる機関からの最新情報

現地の大使館や領事館といった公館から出される情報は貴重で信頼性が高いのではないかと思います。先日の東南アジアでのデモのときには,僕は日本・韓国・アメリカの大使館のウェブサイトから定期的に最新情報を確認していました。興味深いことに,それぞれの大使館から出されている情報は被っているものもあれば,いずれかからしか得られなかったものもありました。やはり特定の情報源ではなく,広く情報を集められるほど身を守る行動に繋げられるのではないかと思います。

 

・報道

現地の報道機関や,世界的な報道機関から得られる情報も貴重だと実感しています。英語圏でなくても,現地の報道機関が英字新聞の記事を配信していたりすることもあります。規模や今後の見通しなどを知る手がかりとして活用しました。

 

日本語に固執していると,海外では特に得られる情報が限られてしまいます。身を守るためには多くの情報源に接し,適切な判断ができることが重要なのだろうと思います。誰が,いつ,何がきっかけで海外に出るか分からない時代です。最終的に自分の身を守るのは自分ですから,ぜひとも語学力のアップを目指してみてはいかがでしょうか。

 

■ 予定にこだわり過ぎない

いくら香港のデモが安全とはいえ,交通網は大きな影響を受けていますし,やはり人が多いところに居ると安全上のリスクが高まるのではないかと思います。

 

また,出張期間中に発生した東南アジアでのデモでは安全上の心配をしながら過ごすことになったのは,上で触れた通りです。そのためデモのことが分かった時点で会社に連絡し,状況次第で行動予定を変えたり,帰りのフライトやホテルの変更をすることについて事前に了承を取り付けました。

結果,この時の出張は予定通りに過ごすことができたのですが,予定を一度決めてしまうとその通りに過ごしたくなる人は多いのではないかと思います。

 

渡航先でなにかが起こってしまったとき,元の予定にこだわらずに柔軟に変更する勇気も必要なのではないかと思います。

 

少しでも皆さんが,自身の安全について考える機会となりますように。

 

(ユイン)

   

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