全部聴くのに5年はかかる⁈ 魅惑の「ポンチャックマシーン」

2020年01月14日

チョンソンです。この年末年始にソウルに行ったのですが、今回はどうしても寄りたい場所がありました。それは東大門の近くの東廟というところです。

 これまで何十回もソウルには行きましたが、東廟ははじめて。なんでわざわざ行ったのかというと、この記事に出てくる「ポンチャックマシーン」が欲しかったのです。

こちら

 ポンチャックとは韓国の大衆歌謡のことですが、「トロット」の一部なので韓国ではトロットの方が断然通じます。チョンソンは別にトロットが好きでも詳しいわけでもなく、羅勲児(ナ・フナ)や南珍(ナム・ジン)という二大帝王の名をかろうじて知ってる程度。なのでなんで欲しくなったかは、我ながら謎ですが……。あ、ちなみに映画『国際市場で会いましょう』にナム・ジンをモデルにしたキャラクターが登場しますが、東方神起のユノが演じています

 滞在中のある日曜日、ソウル在住の友人とともに地下鉄の東廟前駅をめざしたのですが、これがもう改札を出るなり人・ひと・ヒト!それもハラボジばっかり!ソウル中のハルベを集めてきたんじゃないかと言いたくなるレベルで、明洞やカロスギルでは決して見られない、鈍色の風景が広がっていました

 そして売っているものもすごい。古着はもちろんのこと誰かが履いたであろうスニーカーや古びたキーホルダー、使いかけの香水やヴィ●ンのバッグ(真贋は不明)など、凄まじいフリーマーケットぶりでした。圧倒されて写真を撮りそびれてしまったほどです……。すいません。

 露店で売られているのは中古品ばかりでしたが、フリマスペースをグルグル歩いて市場っぽいエリアに差し掛かると、ようやく新品のポンチャックマシーンが目に入りました。

「これ何曲入ってますか?」と聞くと、曲は内蔵型ではなくマイクロSDを差し替える方式で、本体を買えば1枚付けてくれるとのこと。そしてラジオと音楽プレーヤーしかないものは25000Wだけど、スマホなどからBluetoothで音楽を飛ばして使える、スピーカー式のものは40000Wだと言います。15000Wの違いに大いに悩んだのですが、「ここまでわざわざ来たしなあ」と、スピーカー式をお買い上げ~。マイクロSDはいくつかあるうちの「1950年代から2019年までのトロット総決算」とある、6460曲入りのものを選びました。

KING-STARのK-15という名前らしい。USBで充電する方式に。

 

何がニューなのかはよくわからないが、トロットの人気歌手名と曲名らしきものが並んでいる。

「うれしー」とホテルに帰ってスイッチをオンにしてみると、お、音がデカい!デフォルトで音量レベル20の設定になっていたので、狭いホテルに爆音が響いてしまいました。隣室の人すいません。絶対聴こえたよこりゃ……と思い、帰るまで操作は諦めました。

 ということで自宅に戻りさっそくスイッチを入れたのですが、電源を入れた直後にボリュームダウンボタン(上段右から3番目)を長押しすれば、デカい音を出さなくて済むことが判明しました。そして左側の1から10まであるボタンで曲番を押せば好きな曲が聴けるのですが、そもそも好きな曲がわからない()

LEDデジタル表示で暗闇でもバッチリ。

 とりあえず1番から聴いてみることにしたのですが、これが結構どの曲も楽しい。「K-POPよりも楽しめるかも」と思ってしまったのは、チョンソンがもう若くないということでしょうか。しばらく聴いていると、「カスミアパ(胸が痛い)」「ポゴシッポ(会いたい)」などが歌詞によく出てくることがわかりました。そしてこのSDにはトロットだけではなく、民謡や昔の曲、ブルース、最近のヒット歌謡なども含まれていることもわかりました。

 曲の長さは2分半~3分程度でブチっと切れるものもあれば、それ以上続くものもあって基準がよくわからない。でもだいたい3分ちょいに収まっています。チョンソンは朝の身支度タイムのBGMにしていますが、それだと1日あたり34曲程度聴けます。1365日で単純計算すると、全部聴くのに約5年!わーこりゃ飽きないね。

 しかし1つ問題がありました。FMラジオも聴けるですが、周波数の下限が韓国の87.5MHz設定になっているので、たとえばJ-WAVEを聴きたくて81.3MHzに合わせても、強制的に87.5MHzに戻ってしまうのです。TBSや文化放送、ニッポン放送などは聴けますが、FM TOKYOJ-WAVEがダメなのは残念な限り。とはいえ知らない世界を教えてくれる魅惑のポンチャックマシーン、当分重宝しそうな予感です。

ではまたアンニョン。

 

(チョンソン)

   

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