オリンピックと平和と人権

2018年03月27日

アンニョンハシムニカ

青年会中央本部です。

2020年東京オリンピックに向けて、私たち青年会は韓半島にルーツを持つ者としての立場から多様性が認められる社会を実現していきたいと考えています。

今回はそんな オリンピックと平和と人権についてのお話です。

 

平昌オリンピック・パラリンピックが無事終了しましたね。

日本のメディアでは連日メダル数を競うように報道していたのも記憶に新しいです。

 

しかし本来、オリンピックでは国同士でメダルの数を競ってはいけないんです。

 

あんなに報道していたのに?

そんな決まり、どこにあるの?

 

それはオリンピック憲章にあります。

 

オリンピック憲章とは日本で言う憲法と同じようなものです。

 

オリンピック憲章第1章では、

「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」

と記述があります。

 

ついオリンピックを国別で競う大会とみてしまいがちですが、実際はその競技に出場する選手やチーム同士の競争をする大会なのです。

オリンピックでの勝利は、あくまで選手たちのものだとオリンピック憲章では定めていて、その栄誉の証のメダルは選手たち自身のものです。なのでオリンピックでは国別のメダルランキング表の作成を禁じています。

 

またオリンピック憲章にはこのような記述もあります。

「オリンピズムの目標は、スポーツを人間の調和のとれた発達に役立てることにある。その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある。」

 

オリンピックはただ競うだけの大会ではなく、人間の尊厳の保持と平和な社会を推進するための大会なのです。

 

さらにこの憲章は

「このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会のルーツ、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない。」

と性的指向の差別も禁止しています。

 

 

そんなオリンピック憲章の理念を踏まえて、スポーツ界では何が出来るかを考える、『レインボー国会』が3月13日衆議院議員会館にて開催されました。

2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、性的指向・性自認に関する差別や困難解消のための法制定を目指し、差別をなくして、理解を深めより公正で平等な社会を目指すための集会です。

 

2018年3月13日 レインボー国会

パネルディスカッションでは

馳浩さん(LGBTに関する課題を考える議員連盟会長)

來田享子さん(中京大学スポーツ科学部 教授)

荒田有紀さん(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会準備運営第一局持続可能性部 部長)

杉山文野さん(元女子フェンシング日本代表)

がパネリストとなり、土井香苗さん(ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)がモデレーターをつとめました。

 

オリンピック・パラリンピックに関する具体的な取り組みのひとつとして、物やサービスを購入したり調達する際の人権労働問題の防止策、調達コードのお話や、

スポーツ界でのLGBT差別の状況など、それぞれの立場からお話を伺いました。

 

またその後、性的指向・性自認に関する差別や立法に関して、出席されていた国会議員の方々が見解を述べられました。

 

特別報告として「平昌五輪におけるSOGIの取り組み」を松中権さん(認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ)、

「2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて期待すること」の題目でリレートークが行われました。

 

行動提起として神谷悠一さん(LGBT法連合会事務局長)、

最後に山下瑛梨奈さん(アムネスティインターナショナル日本)が東京オリンピックが「多様性の祝祭」となり、

人間の多様性をあらわすシンボルカラーで、特にLGBTの人たちのプライドカラーであるレインボーフラッグがカラフルにたなびきますようにと期待を込めた挨拶をなさり集会は幕を閉じました。

 

300名近く駆けつけた満員の会場を見渡し、集会でも語られた2020年東京オリンピック人権分野の大目標 『多様性の祝祭(Most Inclusive Game Ever?)』 、実現に向けて着実に動き始めているのだなと感じました。

 

青年会では4月の後半に、『LGBTと在日韓国・朝鮮人との相互学習会』を開催予定です。

改めてご案内いたしますので、是非ここまで読んでいただいた皆様にもご参加頂ければと思います。

   

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