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第十一期

第十一期 第十一期

第十一期は崔喜燮君が再選され、崔喜燮執行部は、「かっこいい在日、ステキな在日韓国人」をスローガンに、「地方参政権獲得運動」と「2002年韓日架け橋事業」を通じた在日韓国人の存在を地域社会にアピールする活動に取り組みました。

 1998年度前半期は、対外的には地方参政権獲得運動と、「Friendship・・・友情のゴール」の普及を通じた、地域社会への在日韓国人のアピール、イメージアップを図り、体内的には組織活性化に向けた「組織活性化全国巡回キャラバン’98」を実施し、ビラ、ティッシュ、ステッカーなどを配布し、地方参政権獲得に向けた訴えと、自主応援歌の普及に努めたのです。
 一方、第19回定期中央大会にて規約制定された「青年組織学院(仮称)」は、拡大事務局長会議での確認により「Korean Youth Academy(略称;K・Y・A)」と名称が決定しました。
年2回の「Korean Youth Academy」では、組織学習としてスライドを通じた在日同胞史などの学習、また組織論を通じた幹部隊列の強化に努め、技術習得として、「モニター研修会」で成果を得た外部講師を招き、電話動員・戸別訪問の際の説得力を各参加者が身につけていきました。「Korean Youth Academy」参加者は各地方組織において研修の成果を発揮し、会活動の中心的役割を担うようになりました。人材育成システムは各地方組織に徐々に定着していきました。
 またマルチメディア時代の到来に乗り遅れることなく、後半期から本会は「青年会ホームページ」を開設し、メーリングリストなどを通じ、本会会員に対する情報の提供と、在日同胞青年のネットワークづくりなど、具体的な成果を上げました。

 1999年を迎えると地方参政権の行方は、前年の10月6日、民主党と新党平和が「永住外国人に地方参政権を付与する法律案」を衆議院に共同提出した法律案を、3月4日衆議院政治倫理・公職選挙法改正特別委員会で実質審議する運びとなりました。
 本会ではこの一連の流れを地方参政権獲得の好機ととらえ、3月22日から4月25日にかけ、全国6都市において「日本列島縦断『実現しよう共生社会!』リレーキャンペーン」を実施しました。また5月11日民団が実施した「地方参政権早期立法化要望韓国民団全国代表陳情団」にも積極参与し、直接法案に携わる国会議員に地方参政権の早期付与を訴えたのです。

 2002年韓日架け橋事業では、「アジアの入り口、韓国に一番近いまち」福岡にて、4年ぶりに全国行事「2000 Festa Korean Days in FUKUOKA」を開催し、全国各地方の在日同胞青年及び地域住民20,000人が訪れ、2002年ワールドカップ韓日共同開催の成功と在日韓国人の存在を広くアピールすることができました。
 「Korean Days in FUKUOKA」を通じて、在日同胞青年間のネットワークの強化、在日韓国人青年の地域へのアピール及び、3年後に迫る2002年ワールドカップの成功に向けて本格始動していったのです。