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第六期

第六期 第六期

第六期の安亨均君を会長とした執行部は、時限的な「91年韓日法的地位再協議問題」と「文化創造事業」の2つの課題、所謂「両車輪の課題」に取り組みます。

 1988年度は民族の悲願である「88ソウルオリンピック」の開催に伴い、開会式試演会への参観団を決定し、結果的に全国から青年700名以上を参集させました。そこで、青年の連帯は勿論、本国の発展した姿に参加青年は感銘を受けました。

 88年後半期、法的地位問題の啓蒙と併せて、組織の強化をねらいとした、「組織強化キャラバン花郎隊」は、東北、関東、近畿を中心として巡回し、その結集を「居住権シンポジュウム」(12月 於;滋賀県)としました。「居住権シンポジュウム」では、カルチャークラブなどの文化面での内容と、本国の再協議実務担当者を招き、韓日間の協議について説明を受け、さらに当事者である我々の声をぶつけました。そして、5周年事業から外登法改正闘争を経て、本会が精力的に取り組んできた再協議の提言をその場で採択し、それに向けて全体が一丸となって闘うことを確認しました。

 その提言を受け、1989年度は再協議の抜本改定に向けた「署名活動」を展開します。それは、再協議の当事者である在日青年が、その問題すら分からないという現実に危機を感じてのものでした。家庭訪問で直接在日青年に問題を啓蒙し、本会の提言を理解したうえで署名をもらうという、本会の基本である草の根的な活動でした。12月の報告集会では、全国より約7000名の署名が報告され、再協議の期限とされる1991年1月16日の丁度1年前にあたる1990年1月16日に『韓日法的地位の抜本的な改定を要求する陳情書』と共に、日本国首相に伝達しました。